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ドイツ人生臭(悩める)坊主の禅の教え

ドイツ人住職が伝える 禅の教え 生きるヒント33 (朝日新書)

ドイツ人住職が伝える 禅の教え 生きるヒント33 (朝日新書)

 

仏教関係や禅関係の書籍に親しんだ人なら、新たに学べることはほとんどないと思う。しかし、禅寺の日常や住職のセキララな思いと、禅の教えが絡まり合い、展開していく中に読みものとしての面白さがあり、また禅の基本的な教えをわかりやすく理解することができる。

 

はじめにより

道元禅師による正法眼蔵や永平清規は、現代の個々人の生き方の道しるべとなる。

 

本文内容の箇条書き

すべては自分から始まる

自分を手放す

欲が少なければ、悩みも少ない

公とは人と相談し、意見を受け入れること

今(それがどんな状況であろうと)を喜ぶ心

ただ行うことに意味がある(行為に見返りや効果など意味を求めない)

学びは自分で行うもの(人から教えを引き出すのは自分)

物事を正しく見聞きし、実践すること

自分の考えは常に主観であることに気づく

自分だけが正しいということはない

懸命に人のために尽くす気持ちがなければ苦労しても意味がない

今ここ、だれのものでもない一瞬

自分の救いよりも人の救いを

救われたい気持ちを手放す

すべての人を救う気持ちを

すべての人に自分の子どもに対するようにいたわりの言葉をかける

自他分け隔てなく利する

先入観なく受け入れる

 

読み終えて考えたこと

自分を忘れる、捨てるということから多くのことが始まる。断捨離が流行している(いた?)が、大切なのはモノを捨てることではなく、そのモノや人、そして自分自身も、自分の物だという意識を捨てること。だからこそ、大切にできる。

 

ドイツ人住職が伝える 禅の教え 生きるヒント33 (朝日新書)

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